【特別企画】2人は仲間?ライバル?50代カーターの青春!!


前回、とある親子カーターへのインタビューを行ったのを覚えていらっしゃるでしょうか?

⇒【菊池さん親子にインタビュー

⇒【新東京から全国大会へ参戦インタビュー

なんとこの時のインタビューは、FBで『575イイネ(4/7現在)』にもなりました!もともとはこれからカートにチャレンジしてみたい親子さん向けに企画した記事だったので、この広がりは私も嬉しいです♪

今回のインタビューはおじさま(!?)カーターにスポットを当てインタビューを行いました。きっとこのブログユーザーの皆さまの中に、40代~50代でカートに興味がある方が多いと思います。そんな方たちの参考になれば嬉しいです♪

さて、そんなこんなでインタビューに協力いただいたのは…

c0224820_08110604.jpeg
c0224820_08111449.jpeg
山口 隆男さん(左)
篠原 茂樹さん(右)

先日、開幕戦を迎えた大人の耐久レース『SUPER GTK』に参戦し、

NTC CUP』にも参戦、

しております。個人戦も団体戦も、両方のカテゴリーに参戦している両氏。

50代カーターから見たカート活動って?

40代50代からカートを始めても遅くないの?

などなど、色々と聞いてみました!


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


(以下、文章や構成は担当により編集しております)


◆まずはお二人のカート履歴を教えてください。

篠原(以下、篠):カートは社会人になってから始めました。しかし若い頃はカートではなく、地元の悪友と刺激的な遊びを求めてバイクに乗っていました。その後ですね、F1と出会ったのは。セナやプロストなどメジャーなドライバーも好きでしたが、ブートセンなど中位グループのドライバーが大好きでしたね。『頑張ってるな!根性あるな!』って、いつも応援していましたよ。その頃、たしか90年代に社会人になって、それからサーキットを貸し切って仲間たちとカートで走り始めました。カートは2輪と違い安定性もあって、初めての人でもそれなりに乗れて楽しめる。なので、仲間や職場の人達など誘いやすかったですね。
c0224820_08300737.jpg
(ご家族とも一緒に楽しむ)
(趣味はテーマパーク周り。某ネズミーランドの年パス所持者)
c0224820_13381090.jpg
(地元でバリバリ走っていた篠原氏)


山口(以下、山):私はその篠原のカート走行会に参加したのが始まりでした。もともと私もF1好き。特に当時、その粘り強い走りから『納豆走行』なんて実況で呼ばれていた中嶋悟が大好きで!その後も中嶋を追いかけてサーキットに行くようになりました。そうしている内に、気になってきちゃったんですよ。

その…

あれですよ…

たくさんいるキレイなお姉さんたちに(笑)。ものすごい興味が沸いてきちゃって、中嶋の次はレースクイーンでした(笑)。
c0224820_13433824.jpg

(ビリヤードにも熱中している山口氏)


◆レースクイーンですか?(笑)そこからどういう経緯でカートに辿り着いたのですか?

山:そのレースクイーンと一緒に、カートで走れるイベントがあって。良いとこみせよう!と気合入れて走ったら、見事にオーバーテイクされました。もう言い訳できないぐらいアッサリと (笑)。普通に勝てると思い込んでいただけに落ち込みました…。その時に篠原のカート走行会を知って、コソ練がてら参加するようになりました。

篠:それが7年前ぐらい?なんだか一生懸命に参加してくれているなぁ、と思っていたら『レースクイーンに勝ちたい!』って(笑)

山:いいとこみせたいのよ(笑)。

◆リベンジは果たせたのですか?

山:そもそも私がカートに乗る事と、彼女が乗る事とはスタンスが違うじゃないですか。彼女が乗れば盛り上がるし、華がある。結果としては勝ちましたが、リベンジしたなんて気にはなれませんでした。でもそれをきっかけに、カートにのめり込んでいきました。
c0224820_12462802.jpg
(ハマっていた頃に自身で撮っていた写真コレクション)

◆耐久シリーズで結成している『ARK 50’s』はどんなチームですか?
c0224820_12550888.jpg

篠:最初の頃はチーム名にもなっている『ARIVE Racing Kart』の仲間たちと参加していました。このイベントは、各地のサーキットを転戦するレンタルカートのスプリントレースシリーズです。そこのシリーズ上位陣で新東京の耐久に参戦するようになって、私も参加するようになりました。それはそれで楽しかったし、思い出もたくさんあるのですが、50代になってくるとマシンも含めて、好き勝手やりたくなってきちゃって(笑)

山:実はメンバー全員が同じ職場です。最初からこういった間柄ではなくて、カートを通じて知り合って、それから徐々に仲良くなっていきました。この4人になってからはチームとして過ごせる時間も多くなったし、コミュニケーションもいつでも取れる。これはチームとしては大きいと思います。

◆公私共に過ごす時間が一緒だなんて、高校の部活動みたいでいいですね!

山:ただ一緒過ぎて困ることも…。私が会議していると突然『マシンのセッティングだけど…』と、チャットで連絡してくる時があって。会議中はさすがにマズイし、周りに気づかれるのも大変だし、仕事中はやめてくれって!

篠:でも返してくれるよね?

山:そりゃ、大事な案件だから。

一同:(笑)
c0224820_12504499.jpg

(耐久メンバーの宇塚(左)、児島(右))
(悪そーに見えますが優しいお二人♪)

篠:この4人で続いているのも、キャラクターが被っていないのもあります。チーム内、それぞれ役職が決まっていて…、

オーナー宇塚

リーダー児島

エース山口

キャプテン篠原

だったかな…?

◆だれが偉いとかあるんですか?

篠:まったくないね(笑)。基本、みんな思った事や意見があれば、遠慮なく出し合ってます。結構な勢いで話す事もあるけど、不思議と辞めたいなんて思わないし、逆にどんどん仲が深くなっていくように感じています。そんな事を本気で言い合える間柄だから、とにかく居心地がいいんですよ。

山:行き詰まっても、そんな時は会社の会議室を貸し切って、緊急のチーム会議を開いています。廊下から見れば、仕事を一生懸命やっている風にしか見えません。もちろん仕事の話なんかしませんよ(笑)。

・・・、

…これは秘密ね!
(スイマセン書いちゃいましたw)

◆このチームで印象に残っているレースはありますか?

篠:17年の耐久レース開幕戦の優勝ですね。劇的な展開でした。残り時間が10分ぐらいの時は3位を走行していましたが、トップが車両不備で脱落、そのあとトップになったチームも最終ラップでガス欠。我々も驚きました!それまでモヤモヤする流れや展開があったのですが、それらすべてを一蹴するような優勝でした。メンバー全員が本気で泣いて、心の底から喜び合いました。
c0224820_13011286.jpg

c0224820_13011001.jpg
c0224820_12590252.jpg
c0224820_12590569.jpg
(この中での優勝は、偶然なんかではできない)
(本当にちょっとの差の積み重ねで掴み取った優勝だ)

山:チームとしては走っているドライバーを孤立させないよう、ピットメンバーの気遣いや働きかけなどが大切です。ほかには燃費でしょうね。ほかのどのチームもそこの苦労は一緒だと思います。なので、あとは自分たちにできる最善の事を常に考えながら、耐久ならではの醍醐味を実感しながら楽しんでいます。しかし、いまだにSC(セーフティーカー)の見極めが難しい…。偶然なのか、なんなのか。捕まえられないとなにもできず、どうしたらよいものか…。

◆チームとしての目標は?

篠:17年に比べて、18年度は成績が振るわずシリーズ入賞も逃してしまいました。今年こそは!

◆そんなお二人は耐久だけでなく、個人戦であるスプリントシリーズにも参戦しております。
c0224820_14200606.jpg

c0224820_13030525.jpg
(3/3雨の開幕戦)
(レーシングカート2st-100ccでのレース)

山:僕は個人競技のスポーツが大好きです。カートの他にもビリヤードもやっています。言い訳ができない個人競技は毎回、私を成長させてくれます。それはカートも一緒で、勝つためのアプローチを模索して実践していく。毎回学んで得る事ばかりです。

◆大変失礼な言い方ですが、年齢を重ねると我流みたいなのが固まってきて、ほかの意見を聞き入れづらいのでは、と勝手に思っていたのですが。

篠:それはないよね。だって、カートが上手になりたいからね!常に周りに耳を傾けるようにしています。それにサーキットで出会う人や一緒にレースに参加している人たちは、全員カート(モータースポーツやクルマ)好きという共通点が、必ずあります。大好きな事を一緒に共有できるなんて、最高な時間だと思いませんか?年齢も違うし、職種も全然違う。だけどカートを通じて知り合えた、そして本気でレースを楽しめる、すごい事です!

◆まさに先日のNTC CUP『SS-TOKYO』では、10代の選手も多かったですよね。いかがでしたか?

篠:正直、コースの中で一緒に走っている時は年齢なんてまったく気にしていません。気持ちの面でも負けているなんて思ってもいない。もちろんパドックに戻れば『若いな~』とは実感しますけどね(笑)。しかし私の本当のライバルは、山口なんです。公式のスプリントレースにおいて、彼よりも先に表彰台に乗れたのは自慢ですが(笑)。シリーズとしては負けており、最高順位も負けています。今はどちらが先に優勝するか競っています。そしていつかは、表彰台の常連になりたいですね。

山:スプリントはローリングスタートやレースでの駆け引きなど、スキルだけでなくメンタル面でも必要な事がたくさんあります。それらを発揮できた時は嬉しいですね。さらに、そこで得たものは、私自身の大切な財産にもなります。あとはスプリントの醍醐味をもっともっと楽しめるようになって、いつかポールトゥーウィンを飾りたいです!

c0224820_09060658.jpg
(50代 vs 10代。カートは世代を超えて楽しめる!)

◆お二人から見た、お互いの印象をお願いします。

篠:山口は理論派で理解力や、速さへの安定感があります。しかし初めてのコースや出来事には強くない部分があります。ライバルと思っているからこそ、色々と知っています。でもチームとしてはその弱い部分をフォローできる存在になりたい。いつも私や児島のわがままを聞いてくれていますからね。チーム員としても、ライバルとしても必要な存在です。

山:篠原は自身を客観的に捉えて、力を発揮できるドライバーかな。同じチーム員としてもライバルとしても信頼しているので、レースを一緒にする中で思いっきり自分をぶつけられる。そして胸に秘めた情熱は誰よりも熱いんじゃないかな。

◆これから乗ってみようかなと思っている同世代の方々にメッセージはありますか?

篠:40代50代のみなさん、本気で何かに取り組んでいますか?カートは誰でも楽しめるし、年齢も性別も関係ありません。そして勝った負けただけではない楽しさがたくさんあります。食わず嫌いで乗ったことがなければ、勿体無いです。レンタルは費用面でも比較的遊びやすいですから、一度でいいから乗ってみてください!

山:若い頃にカートと出会っても、もしかしたらこんなに熱中していなかったかもしれない。54歳の『今』だからこそ、仲間たちと一緒に心の底から熱くなっているんじゃないかな。そしてカートはモータースポーツです。競い合う相手がいるから、自分も一生懸命になれる。レース中はライバルであっても、終わってしまえば同じモータースポーツ好きの仲間です。一緒に楽しみましょう!

c0224820_14055597.jpg

(相手を尊重する事。それは大人の嗜み)

篠:そうそう、結果はどうであっても、最後にはお互いを認め合って握手する瞬間が最高だよね。

山:そう、やっぱりスポーツだから相手を尊重しないと続かない。勝敗だけにこだわりすぎちゃうと、どこかで自分にも相手にも無理がきちゃうよね。そんな中で気の合う仲間と出会えたのは、とても幸運なのかもしれないね。

ーーーーーーーーーーーーーーー

最後のメッセージに考えされらました。ブログ管理人はもうちょっとで40代になりますが、お二人のように何か熱中している事があるかな…?両氏に限らず、サーキットで走っている人達は皆さん年齢関係なく、目がキラキラしています。そしてイベントやレースになると本気で泣いて、笑って…。学生時代の部活動のような、青春のような時間は、今からでも十分に作れるんじゃないかな、と感じさせてくれました。

インタビューにお答えいただき、ありがとうございました!次回は新年号、令和でのインタビューを予定しております。では!

by n-tokyo-circuit | 2019-04-08 08:39 | NTC BLOG