【レポート】N-35日本一決定戦2016 in 幸田サーキット

千葉県市原市にある新東京サーキットより、こんにちは✩

今年も開催されました、レンタルカートの祭典『N-35日本一決定戦』。当サーキットシリーズであるSUPER GT-Kの賞典として、対象のチーム様を推薦・スポンサードさせていただきました。そのレポートが届いたので、掲載させていただきます✩

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新東京サーキット様にサポートしていただき、10/1,2に幸田サーキットで開催された『N35日本一決定戦』に参戦してきました。日本全国のサーキットから推薦を受けた49チームと台湾の選抜チーム1チームの計50チームで日本一の座を争うレースです。

このレースの特徴は参加チームの多さもさることながら、なんといっても初日の1周タイムアタックです。各チームのエースドライバーが1周ずつのタイムアタックを行い、上位25チームがチャレンジクラスに、下位25チームがエンジョイクラスへとクラス分けされます。従ってまずはタイムアタックで上位25チームに入りチャレンジクラスに参加することが最大の目標となります。

当日はタイムアタックの前に25チームずつに分かれて練習走行の時間が設けられるのですが、練習走行のタイムは一切モニターに表示されず自分のタイムも分かりません。ストップウォッチでラップタイムを計ってみると、自分達のタイムが1分2秒台。早いチームが1分1秒台。これだけではなんともいえないのですが、自分達は上位にいるんだと信じるしかありません。

当初の予定では練習走行で一番タイムの良かったメンバーがタイムアタックに挑戦する予定だったのですが、タイムが表示されなかったため誰が早いのか分かりません。チームで話し合った結果満場一致で松澤さんにお願いする事にしました。後で聞いてみるとやはり相当のプレッシャーだったそうですが、快く大役を引き受けて下さった松澤さんには本当に感謝です。

タイムアタックは全車がクリアラップでアタックできるように、3台ずつのグループとなって1グループずつコースインしていきます。(1グループの3台がピットに帰ってくるまで次のグループはコースインしないため、コース上には3台しかいない状態が保たれるということです。)
第1グループの3台のタイムが出たところで、
1台目:1分2秒台
2台目:1分4秒台
3台目:1分6秒台
その後は1分3秒台が多数。
手動計測とはいえ1分2秒台をだした我がチーム。上位進出は確実に思えてきました。

ところが、そこは日本一決定戦。そんな甘い話はありません。

松澤さんがアタックした結果、20台中10位でまさにボーダーラインギリギリ。
その後も

26台中13位
36台中18位

といった感じで綱渡りのようにボーダーライン上をキープし続けます。祈ることしかできずに一喜一憂しながらモニターを見続けると、アタックする台数が増えるにつれてボーダーラインから少しだけ順位が上がって行きました。夕方が近づくにつれて徐々に気温が下がってきたため、その点だけ考えると後ろのグループの方が有利に思えたのですがそれ以上に路面が冷えたことの影響の方が大きかったのかもしれません。
結果、最後の3台を残したところで当確となり21位でチャレンジクラス入りを果たす事が出来ました。決まった瞬間は嬉しさはもちろんですが、新東京サーキットさんに恥ずかしくない報告ができるという安堵感で一杯でした。

前夜祭にて翌日のレースで使用する車両抽選が行われ、我々は11号車でレースを行う事となりました。練習で使用したマシンでもなく、タイムアタックで使用されたマシンでもないためどんなマシンなのかさっぱり分かりません。考えてもしかたがないので、エンジョイクラスでの11号車の走りを見てマシンの調子を判断することにしました。

11号車が素晴らしいマシンであることをメンバー全員で祈りながら迎えた2日目。エンジョイクラスでの11号車の調子をみることから始まりました。後方からのスタートとなった11号車は2周目の1、2コーナーで2台をパスして非常に調子の良いマシンに見えました。しかし、調子が良かったのはここまでで一向にタイムが上がりません。祈る気持ちで見続けているとあまりの調子の悪さにマシン交換。これで11号車も他チームに劣らないタイムが出せるはずと思ってみていましたが、またもマシンの調子が悪いらしくまったくタイムが上がってきません。そうこうしているうちに11号車2回目のマシン交換。こんどこそ…の期待をあざ笑うかのようにまたしても上がらないラップタイム。この瞬間に我々の日本一決定戦が終わったと言っても過言ではありません。

エンジョイクラスのレース終了後に柏木さんがいろいろと情報収集してくださったのですが、スペアマシンも調子がいい訳ではなく、限られた時間では大掛かりな修正もできないため11号車はこのままでいくという事でした。

エンジョイクラスのレースを見ていて感じたのは予想以上のペナルティストップの多さ。コースレイアウト変更のためにコース上に設置されたタイヤバリアに接触してしまうチームが多かったようで、ノーペナで走りきればそれだけでも順位を上げる事が可能なレースでした。我々にはマシンの調子をあげる事はできませんが、ペナルティに気をつけてレースをすることはできます。『ノーペナで一つでも順位をあげる。』これをチーム目標としてチャレンジクラスのレースに挑む事となりました。

スタートドライバーは篠原さんにお願いすることとしました。ローリングスタートの経験が豊富であることと、マシンの状況を的確に他のドライバーに伝える事ができることが理由です。その篠原さんをしてもなんともならず、ローリングスタートにはなんとかついて行けたのですがあっという間に最下位に順位を落としてしまいました。

レースが進んでもマシンの調子は良くなるどころか、徐々に悪化していきます。トップチームとのラップタイム差は4秒近くにまで広がってしまいました。エンジンの調子が悪いだけではなくリヤタイヤもすべりやすい状態でタイヤバリアに接触しないようにラップするだけで精一杯という状態でした。ペナルティに気をつければ順位が上がるという期待もかなわず、チャレンジクラスのレースはエンジョイクラスのレースに比べてペナルティの数は圧倒的に少なくなっていました。エンジョイクラスに出場するチームとチャレンジクラスに出場するチームの違いは単純なタイムだけではなく、こんなところにも違いがあるのかもしれません。

その後も順位をあげる事は無くレースは終了してしまいましたが、マシンの状態が通常であれば他チームと充分に戦えるという手応えを感じる事はできませんでした。そのことを証明するのは来年以降になってしまいますが、また、参戦権を獲得してリベンジしたいと思います。

まだ、今シーズンは終わってませんが来年度もSUPER GT-Kシリーズでいい成績を残してN35日本一決定戦に出場したいと思います。

最後になりましたが、参戦をサポートして下さった新東京サーキット様に感謝します。
本当にありがとうございました。

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こちらこそ、参戦いただきありがとうございました。ARK GT3は、先日のSUPER GT-Kで見事にシリーズチャンピオンを獲得しました。また来年に向けて、一緒に頑張りましょう!では✩

by n-tokyo-circuit | 2016-10-30 11:36 | NTC BLOG